ワタシにできることはなに?

 前回のエントリと対になるこの言葉、むしろアイドルの方がそう思ってることは多いんじゃないだろうか、と気づいた。

 

 ダンスを覚えて、歌を歌って、ステージに上がるという活動をしていくだけでも大変な中で、何をすればファンになってくれるのか、ファンが喜んでくれるのか、ずっとファンでいてくれるのか、それを考えない日はないだろうし、思い悩むことも多いのだろう。マジメな子や、より上を目指そうとしている子はなおさらだ。しかも、それに明確な答えはないのだろう。所属してるグループが置かれてる状況によってもまたできることも違うだろう。ちょっと想像しただけでも大変そうだし、きっと想像もつかない大変なことがあるのだと思う。

 

 それでも僕がいるのはあくまでも「こちら側」なのだ。「そちら側」に過剰に忖度したり、ひっぱられすぎるのもよくないだろう。アイドルはみんなそれぞれに「がんばっている」のだ。その中で、有限な自分のリソースを元にどうやってオタ活をしていくのかは、自分の気持ちにちゃんと向き合う必要があるのだと思う。それが基本的に不誠実なありようになりがちなオタクという生き物の中で、逆説的に誠実ということなのではないだろうか。

 

 それでも、もし好きな子がそういうことで悩んでたら、結局、また前エントリのような話に行きついてしまうのだ。果たしてオタクにできることとは……。具体的な問題点と思えることを指摘するのは正しいことなのか。そんな一方的にしか見えない視点から?

 

 そこまで深く考えなくていいことなのかもしれないし、でももし、もう十分がんばってると思える好きな子にこう聞かれたらあなたはどうしますか?

 

 「ワタシにできることはなに?」